心地良い風はほのかにジャスミンの芳香が漂ってくる甘いムード

心地良い風はほのかにジャスミンの芳香が漂ってくる甘いムード

私は結婚式を挙げていません。夫から受けた求婚の言葉も失念しています。ですのでできることならプロポーズの儀式を盛大に、今風に、華麗に行ってみたいのです。

 

南国のリゾートホテルのプールサイド。見上げれば満天の星の下、かすかに潮騒の音が響いている。心地良い風はほのかにジャスミンの芳香が漂ってくる甘いムードで。オレンジ色の炎を上げる焚火は二人の情熱を象徴しているのよう。食事の時はラフな原色のアロハシャツに短パンといった軽装だった彼も、少し席を外した際にいつの間にかライトグレーのタキシードに着替えている。

 

私は彼に合わそうと部屋へ戻りかけるけれど、かれは腕を掴みそれを拒む。いつもは締まりの無い顔付きのが一転して真剣な表情を浮かべる。そして、さりげなく後手にしていた花束を私に捧げる。

 

ああ、ついにこの時が来たんだ!。私は声にならない声を心の中で上げた。彼の態度が最高の求婚の申し出だ。私は迷うことなく、同じく無言のまま態度でそれを受け入れる。

 

次の人生が夫と共に歩めるのなら、是非こんな場面を実現したいもらいたいのです。

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